札幌人図鑑

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この度、福津京子さんの著書 ”札幌人図鑑” が北海道新聞社から発刊されました。
もともとは札幌で活躍中の色々な方を一年365日、休みなくYouTubeで発信するインタビュー映像だったものを、このほど1.000回達成を期にアナログ出版となったようです。

著者の福津京子さんは専業主婦の後、FMアップルのパーソナリティーを15年程勤め、その中で放送技術のノウハウを学び、1.000人のインタビューを行い、画像編集から映像配信に至るまで一人でこなしています。
ご本人はとても明るい前向きな方で、お会いするとこちらまで元気を頂けるパワースポット的な女性です。

まずは1.000人の中から選りすぐりの70名の方のインタビューが活字になっていますが、本当に素晴らしい生き方をされている方ばかりで大変面白い作品になっています。
ご興味のある方は是非、お手に取って見て下さい。
きっと元気をもらえますよ!
市内の大型書店はもとより、Amazonでも取り扱いがあるようです。

※集合写真は出版記念パーティー時のものです。(マイクを持った美しい方が福津京子さん)
因みに、恐れ多くも私も70人の中に入っています・・・
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瓦揚げと配材

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先日この画像をFBにアップしたら ”美しい” とコメントを頂きました。
まだ瓦を葺いてある訳ではなく、ただ屋根の上に配材しただけなので正直驚きましたが、機能的なものはシンプルで美しい とよく言われますよね。
そしてその定義に当てはめると、このコメントは実に的を得ていると感じました。

何故ならば、屋根上への瓦の配材はとても良く考えられていて、作業をする上で邪魔にならぬよう機能的に配置する事が求められます。

最近はこうやって第三者に瓦の様々な側面を気づかせてもらうケースが多いなぁ~
あまりに身近にあると、そういったものなのかもしれませんね。

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瓦の棟づくり

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先日、某瓦メーカー社長との話の中で、瓦葺き職人として一番かなめになる技術は、棟をいかに上手く仕上げられるか(鬼と鬼の間に積む瓦の事)に尽きると言う話をされていました。

私はバリバリの現役職人として、瓦葺き各工程の難しさが身に染みておりますので、棟積みの工程のみをクローズアップして考えた事がなかったのですが、なるほど確かにそうかもしれないと思い当たりました。

屋根の平面は割り付けさえしっかりしていれば、瓦職人でなくとも納める事が可能ですが、棟積は熟練した技術がなければ納める事が出来ません。

ですから、口や文章でどんなにうまい事を言っていても、これが出来るか出来ないかと言う事が、瓦職人としての技量の大きな目安になる事は確かですね。

でも私に言わせれば瓦葺きで簡単な工程などありえませんが・・・

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瓦の焼成温度

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瓦の質について語るにも様々な側面からの切り口がありますが、北海道のような寒冷地において一番憂慮されるのは、耐寒性に付いてだと思います。

よく言われるのは焼成温度が高ければ、より高品質だと言う考え方で、吸水率が取りざたされますが、必ずしもそうとは限らないのです。

焼成温度が高いと、俗に瓦があばれると言って微妙に変形した焼き上がりになり、屋根に葺いた時、がたつきが出て美観を損ねるのは勿論のこと、そうした瓦は積雪などの重量に弱く春先に破損する可能性が高くなります。

私は明治期から昭和初期にかけての焼成温度1000℃以下の古い瓦をたくさん視ていますが、凍害を起こさず100年以上現在まで立派に働いている瓦を数多く知っています。
ですから、物の品質と言うものは色々な方向からのバランスが大切で、瓦もご多聞に漏れずと言ったところでしょうか。

結局、北海道に瓦が適合しないとされていたのは施工方法によるところが大きいのは明らかで、四半世紀にわたり道内の瓦と接している弊社だからこそ身に染みてわかる事でもあります。

弊社が培ってきた寒冷地技術を踏まえ、今、札幌を中心に広がりを見せ瓦屋根が増えている事は大変にありがたいことです。

決して平たんな道のりではありませんでしたが、道内の瓦施工のPioneerとしてのプライドをもって、さらに日々精進していくつもりです。

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瓦葺き技能士について

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瓦葺き職人にも一般の職種と同じく、厚生労働省認可の技能士資格検定があり、内容は小ぶりの模擬屋根を仕上げる実地試験と、瓦全般に関する筆記試験の二項目から成ります。

その中でも実地試験は、実際の瓦葺きにおける各要素が盛り込まれた、非常に良くできた試験内容ですが、模擬屋根を制限時間内に納めるには、事前の練習が欠かせません。

実際の瓦葺き作業では、まず屋根の寸法を測り狂っている部分をどう納めるかと言うところから始まりますが、この模擬試験屋根はプラモデルの様に仕上げると言えば分りやすいでしょうか。
端的に言えば、瓦葺き技能士の資格を取得したければ、このプラモデルの組み立てだけを、何度も何度も練習すれば良いと言う事になります。

そうして得た資格を持つ職人は、瓦職人として造詣が深いのかと言えば、必ずしもそうではないのは言うまでもありません。

さらに、この技能士試験は各自治体によって簡単に取得できる地方と厳しい地方とがあり、制度にバラツキがあるのが現状です。

結局のところ瓦葺き技能士の資格を取ったところで、瓦職人としてただスタート台に立っただけに過ぎないのです。

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あわら市の滝瓦訪問

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先日、福井県あわら市に行ってまいりました。

前にブログの中で触れましたが、目的は北前船が運んだ瓦の刻印から歴史的史実が判明した事により、今手掛けている寿都町にある鰊御殿のご当主を郷里にお連れし、寿都町とあわら市の親睦を深め交流する為の表敬訪問です。

メンバーは、寿都町長と教育委員係長、NPO歴史的地域資産研究機構から代表理事と常任理事、鰊御殿ご当主とご令嬢、それと私を含め7名ですが、心に残る大変有意義な旅となりました。

私は歴史ある建物の瓦屋根を次世代に継承する為、長年努力して来ましたが、それがこのような形で派生し新たなる分野で飛躍を見せるのは、正にDreams Come True状態でこれからの展開が楽しみでなりません。

きっと道内に残る瓦たちが私を介して何かを訴えようとしているのではないでしょうか?

そしてそれこそが弊社の存在意義だと思っています。

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ささやかな楽しみ

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私はいわゆる音楽アディクトで良質な音楽は分け隔てなく聴きますが、最近までJazz分野にはあまり食指が動きませんでした。

私にしてみれば、Jazzにはクラシック音楽ほどの緻密さや深みは感じられず、かと言ってロックミュージックほどのパッションも感じられず、洒落たバーのBGM程度にしか聴こえなかったのです。

それでもJazz系のCDだけで100枚近く持っていますので、全く聴かないわけではありませんが、基本的にJazzと言うのは聴くよりも演奏する側の音楽だと感じます。

そんな中、たまたまKeith JarrettのParis Concertを聴いて心を鷲掴みにされました。

とくに二曲目のThe Windではピアノを弾いていると言うより、やさしく歌っているかのようで、この人が天才と呼ばれる人種の中の一人である事が分ります。
私にとって、多くのJazzピアニストへの不満な点は、一音一音研ぎ澄まされたクラシックピアニストの持つタッチの欠如にあるのですが、このアルバムでのKeithは素晴らしく、ともすれば緩慢になりがちなクラシック音楽の欠点をJazzyな感性で補い、結果Jazzとクラシックの良いとこ取りになっているように思います。

こうした感動があるからまた、音楽にどっぷりとはまってしまうのですよね。

おっと訳知り顔の君、ケルンを持ち出すのは止めてくれたまえ。
私は音楽や絵画に関して、世間の評価に左右されたりはしないのだから・・・


瓦職人の性(さが)・・・

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最近は暑い日が続きますね。

これだけ気温が高いと、屋根の上は灼熱地獄です。
瓦下地のアスファルトルーフィングは熱で溶けて足の裏に張り付いて、歩き難い事ったらありません。
その点、塀の工事はありがたいですよ。
少なくとも屋根の上との温度差3度は違うでしょうから・・・

でもね、瓦屋の性と申しましょうか、やっぱり屋根の上が恋しくなるのですよっ。
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インターネットの功罪

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皆さんはユーチューブと言う動画サイトをご存じでしょうか?

先日このサイトを覗いていて腰が抜けるほど驚きました。
なんとそこに20代の自分自身の姿を見つけたからです!
折しもアナログ全盛時代、ちょうど今から30年も前の話ですよ。
当時この映像の存在は知ってはいましたが、ビデオの再生装置は持っておらず、制作関係者(友人ですが)にちらっと見せてもらっただけで忘却の彼方。
まともに観るのは今回が初めてです。
何の下準備もなく、だしぬけに若い頃の自分と対面する事の驚愕たるや如何に・・・
ネット時代だからこその奇跡とも言えるものでしょう。

そう言えば最近、自分が若い頃、某現場で監督だったと言う方から見積もり依頼の電話を頂きました。
こう言うのは大変有難いことですよね。
これからも人との縁を大切にし、末永くお付き合いして頂けるよう、自分自身を鍛錬して行きたいと思います。

いや、それにしてもびっくりしたなぁ~
とりあえずアップしてくれた方に感謝感謝。

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瓦の窯印

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今日は瓦の小口に付いている窯印(かまじるし)についてお話します。

焼かれた窯元の刻印、つまりは製造元の証となるものですが、この印を辿れば、北前船で雑多に運ばれてきた多種多様な昔の瓦の故郷を探り当ててあげる事が出来るわけです 。
そうする事により、家人の知られざる家系・ルーツが判明したり、当時のその地域との関わりや背景が明らかにされる等、学術的分野にも有意義に波及します。

北前船の衰退と共に道内に置き去りにされた瓦たち・・・

技術者たちの鍛錬不足が原因で、北海道の風土に瓦が適合しないと誤解されながらも、百年以上人々の生活を守ってきた瓦たちの故郷を知る事。

ほんの些細な自己満足かもしれませんが、私にとってとても大切な事なのです。

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