瓦と海

投稿日: コメントするカテゴリー: 未分類

潮風に吹かれながら仕事をしてきました。

北海道には瓦屋根の建物が多くないのは周知のとおりですが、海のすぐ近くに見つける事は比較的容易です。

それは瓦が潮風の塩害による耐性に優れているからです。

例えばトタン屋根だと10年持たずに腐食するのに比べ、瓦は100年経っても未だ現役で働いているものが多々あります。

だからこうして海の近くで瓦を葺くと、なんだかとても誇らしく感じたりするのですよ。

芸術としての瓦もしくはそうじゃない瓦

投稿日: コメントするカテゴリー: 未分類

真剣に油絵を描いていた時代があります。

美術学校の仲間と真剣に絵について議論しました。

毎日毎日顔をあわせると、互いに自分の思い描く理想について語り合い、感情が高ぶり喧嘩もしたし涙も流しました。

それは絵画のみに留まらず音楽や舞台芸術など広範囲に亘り、当たり前ですが宗教や哲学にも及びました。

結果、何の衒いもなく、日々平々凡々と暮らしている人々の方が芸術家よりずっと芸術家に見えました。

そして様々なプロセスを辿りながら表現手段は変容し、僕は今、屋根に瓦を葺いています。

僕にとって瓦を葺くという行為は辿り着いた一つの結論なのです。

瓦の原寸図

投稿日: コメントするカテゴリー: 未分類

現在の瓦は数パターンの規格から成り立っていますが、古い屋根に葺かれた瓦や他国製の瓦などどの規格にも合わない場合は特注生産しなければなりません。

しかし本来創るべき 現物がない場合には図面を起こす必要があり、 さらに社寺仏閣のように屋根に反り起りがあると、原寸大の図を描き詳細の納まりを確認した上でまた図面におとすといった作業が必要となったりします。

正直かなり面倒な作業ではありますが、出来合いのものを平々凡々と施工するのとは違って、芸術性の高い仕事と自負しています。

これぞ弊社の真骨頂!!

そんな訳で、私が現場に出ていないからと言って決してさぼっているわけではないのです。(笑)


瓦屋根の主

投稿日: コメントするカテゴリー: ブログ

そうなんです、屋根に上がるとそこには大抵あるじ(主)がいて厳しい目で監視されます。

私は今のところ、この黒い羽根を持つ主に警告されるだけで済んでいますが、それだけでは済まない職人さんもいたりします。

ちなみにその職人さんは、瓦の間に潜む蜘蛛やスズメバチにも好かれ、たまに屋根の上で奇声を上げながら踊っていますが

虫が苦手なくせして、学術的名称や生態などめっぽう虫に詳しいので彼の事を「さかなクン」に習って「むし君」と呼んでいます。

むしが苦手なむし君・・・

しかしバランスの悪い屋根の上で唐突にあれだけ踊れるのですから、瓦職人よりもジャニーズの方があってるように思ったりもします。

瓦屋根のある風景

投稿日: コメントするカテゴリー: 未分類

個人的には丸見えの屋根よりも風景に溶け込んだ、立木に見え隠れする瓦屋根が好みです。

なんて言うか、ほんの少し異国情緒を感じさせてくれます。

この瓦屋根群は弊社が15年ほど前に手掛けた、そう古くない瓦屋根群ですが、これからもっともっと周りに溶け込み、味わい深さが増す事でしょう。

そう、この仲睦まじいブロンズ像のように・・・

 

 

瓦屋根の効能

投稿日: コメントするカテゴリー: ブログ仕事

なんだか温泉の泉質のような表題ですが、私が常々いだいている想いです。

言葉にするとこの様な表現になると思うのですが、瓦を生業とする私が何を言っても無理があるように感じて口に出さずに居りました。

しかし先週の日曜日、さる新聞に掲載された札幌市大通公園の写真を観て、こうゆう事だよなって妙に納得しました。

もちろん瓦屋根の効果なんて微々たるものですが、人間がうまく自然と共存していた時代の重要なファクターとして瓦屋根もりっぱに存在していたのです。

どうですか?

どう見ても昔の街並みの方が心にそっと触れませんか?

現代人が今必要としているのは正にこの感覚なのではないでしょうか。




 

 

 

チェリビダッケの新世界

投稿日: コメントするカテゴリー: 趣味

だしぬけですが、セルジュ・チェリビダッケって人をご存知ですか?

この人はルーマニア出身の稀代の指揮者ですが、ベルリンフィル音楽監督の座をカラヤンと争い、結果として敗れた人です。
自分の理想の音を追うばかりに、楽員に嫌われたのが敗因といわれていて、録音された音は音楽にあらずとのスタンスの為、正規録音はほとんどなく幻の指揮者と言われていました。
没後、放送用音源がCD化され世のマニアが狂喜乱舞したのは、今から25年程前でしょうか。
かく言う私も当時、小さなラジカセでブルックナーの3番から9番までを繰り返し繰り返し、心から心酔して聴いていました。

そのチェリビダッケのドボルザーク新世界がこのほど正規音源として発売されました!!!
ひゃっほ~
画像の説明

札幌の瓦!

投稿日: コメントするカテゴリー: ブログ

皆さん!明治のころ札幌の白石村で瓦が製造されていた事をご存知ですか?

弊社は数年前より札幌を含む北海道の瓦について、NPO法人歴史的地域資産研究機構の角先生の力を借りて調査して来ましたが、埋もれていた事実が出るわ出るわ、やっぱりプロの研究者の力は凄いですよ。

話すと長くなりますのでまずは一言だけ言わせてください。

北海道の瓦は誤解されていた!!

きっといつか近い将来、詳しい事実が皆さんのお目に留まるでしょう。

写真は明治27年 遠藤白石工場謹製の鬼瓦です。
画像の説明
a:67 t:1 y:0

北海道の瓦工事についてのある考察

投稿日: コメントするカテゴリー: ブログ

北海道内各所に、お地蔵さまの小さな祠から3000㎡以上の大きな屋根まで多種多様な瓦屋根を手掛けてきましたが、瓦の事を知れば知るほど施工の奥深さが身に染みます。
例えるならば、昔夢中で読んだ谷崎潤一郎の世界に似ているように思います。
最初はごたぶんに漏れず型から入り、大正ロマンの匂いをかいで洒落た文体に酔い、どんどん嵌まって人生の指針とも言える一文に出会い、大きな啓示を浴びまくり、実は結構俗物で、中身なんか空っぽのように思えたり・・・
本当に真剣に向き合えば、自分の為そうとする事は、より遠くに感じられたり。
結局のところ自分の器が小さいと、本来感ずるべきものも感じられず、かりそめの自信を持つ事になるんだろうなぁ。

井の中の蛙大海を知らず。

自分はそうならない様自分の鍛錬を怠らないように努力しよう。

”巧言令色鮮し仁” 先日まさにこの格言の如し出来事があり驚きました。
やはり先人の言葉はおろそかに出来ないな。

あっ、このたびのブログは取り留めのない話で失敬・・・(汗)
画像の説明
a:84 t:1 y:0

札幌人図鑑

投稿日: コメントするカテゴリー: ブログ

この度、福津京子さんの著書 ”札幌人図鑑” が北海道新聞社から発刊されました。
もともとは札幌で活躍中の色々な方を一年365日、休みなくYouTubeで発信するインタビュー映像だったものを、このほど1.000回達成を期にアナログ出版となったようです。

著者の福津京子さんは専業主婦の後、FMアップルのパーソナリティーを15年程勤め、その中で放送技術のノウハウを学び、1.000人のインタビューを行い、画像編集から映像配信に至るまで一人でこなしています。
ご本人はとても明るい前向きな方で、お会いするとこちらまで元気を頂けるパワースポット的な女性です。

まずは1.000人の中から選りすぐりの70名の方のインタビューが活字になっていますが、本当に素晴らしい生き方をされている方ばかりで大変面白い作品になっています。
ご興味のある方は是非、お手に取って見て下さい。
きっと元気をもらえますよ!
市内の大型書店はもとより、Amazonでも取り扱いがあるようです。

※集合写真は出版記念パーティー時のものです。(マイクを持った美しい方が福津京子さん)
因みに、恐れ多くも私も70人の中に入っています・・・
画像の説明