瓦屋根の効能

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なんだか温泉の泉質のような表題ですが、私が常々いだいている想いです。

言葉にするとこの様な表現になると思うのですが、瓦を生業とする私が何を言っても無理があるように感じて口に出さずに居りました。

しかし先週の日曜日、さる新聞に掲載された札幌市大通公園の写真を観て、こうゆう事だよなって妙に納得しました。

もちろん瓦屋根の効果なんて微々たるものですが、人間がうまく自然と共存していた時代の重要なファクターとして瓦屋根もりっぱに存在していたのです。

どうですか?

どう見ても昔の街並みの方が心にそっと触れませんか?

現代人が今必要としているのは正にこの感覚なのではないでしょうか。




 

 

 

チェリビダッケの新世界

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だしぬけですが、セルジュ・チェリビダッケって人をご存知ですか?

この人はルーマニア出身の稀代の指揮者ですが、ベルリンフィル音楽監督の座をカラヤンと争い、結果として敗れた人です。
自分の理想の音を追うばかりに、楽員に嫌われたのが敗因といわれていて、録音された音は音楽にあらずとのスタンスの為、正規録音はほとんどなく幻の指揮者と言われていました。
没後、放送用音源がCD化され世のマニアが狂喜乱舞したのは、今から25年程前でしょうか。
かく言う私も当時、小さなラジカセでブルックナーの3番から9番までを繰り返し繰り返し、心から心酔して聴いていました。

そのチェリビダッケのドボルザーク新世界がこのほど正規音源として発売されました!!!
ひゃっほ~
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札幌の瓦!

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皆さん!明治のころ札幌の白石村で瓦が製造されていた事をご存知ですか?

弊社は数年前より札幌を含む北海道の瓦について、NPO法人歴史的地域資産研究機構の角先生の力を借りて調査して来ましたが、埋もれていた事実が出るわ出るわ、やっぱりプロの研究者の力は凄いですよ。

話すと長くなりますのでまずは一言だけ言わせてください。

北海道の瓦は誤解されていた!!

きっといつか近い将来、詳しい事実が皆さんのお目に留まるでしょう。

写真は明治27年 遠藤白石工場謹製の鬼瓦です。
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北海道の瓦工事についてのある考察

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北海道内各所に、お地蔵さまの小さな祠から3000㎡以上の大きな屋根まで多種多様な瓦屋根を手掛けてきましたが、瓦の事を知れば知るほど施工の奥深さが身に染みます。
例えるならば、昔夢中で読んだ谷崎潤一郎の世界に似ているように思います。
最初はごたぶんに漏れず型から入り、大正ロマンの匂いをかいで洒落た文体に酔い、どんどん嵌まって人生の指針とも言える一文に出会い、大きな啓示を浴びまくり、実は結構俗物で、中身なんか空っぽのように思えたり・・・
本当に真剣に向き合えば、自分の為そうとする事は、より遠くに感じられたり。
結局のところ自分の器が小さいと、本来感ずるべきものも感じられず、かりそめの自信を持つ事になるんだろうなぁ。

井の中の蛙大海を知らず。

自分はそうならない様自分の鍛錬を怠らないように努力しよう。

”巧言令色鮮し仁” 先日まさにこの格言の如し出来事があり驚きました。
やはり先人の言葉はおろそかに出来ないな。

あっ、このたびのブログは取り留めのない話で失敬・・・(汗)
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札幌人図鑑

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この度、福津京子さんの著書 ”札幌人図鑑” が北海道新聞社から発刊されました。
もともとは札幌で活躍中の色々な方を一年365日、休みなくYouTubeで発信するインタビュー映像だったものを、このほど1.000回達成を期にアナログ出版となったようです。

著者の福津京子さんは専業主婦の後、FMアップルのパーソナリティーを15年程勤め、その中で放送技術のノウハウを学び、1.000人のインタビューを行い、画像編集から映像配信に至るまで一人でこなしています。
ご本人はとても明るい前向きな方で、お会いするとこちらまで元気を頂けるパワースポット的な女性です。

まずは1.000人の中から選りすぐりの70名の方のインタビューが活字になっていますが、本当に素晴らしい生き方をされている方ばかりで大変面白い作品になっています。
ご興味のある方は是非、お手に取って見て下さい。
きっと元気をもらえますよ!
市内の大型書店はもとより、Amazonでも取り扱いがあるようです。

※集合写真は出版記念パーティー時のものです。(マイクを持った美しい方が福津京子さん)
因みに、恐れ多くも私も70人の中に入っています・・・
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瓦揚げと配材

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先日この画像をFBにアップしたら ”美しい” とコメントを頂きました。
まだ瓦を葺いてある訳ではなく、ただ屋根の上に配材しただけなので正直驚きましたが、機能的なものはシンプルで美しい とよく言われますよね。
そしてその定義に当てはめると、このコメントは実に的を得ていると感じました。

何故ならば、屋根上への瓦の配材はとても良く考えられていて、作業をする上で邪魔にならぬよう機能的に配置する事が求められます。

最近はこうやって第三者に瓦の様々な側面を気づかせてもらうケースが多いなぁ~
あまりに身近にあると、そういったものなのかもしれませんね。

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瓦の棟づくり

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先日、某瓦メーカー社長との話の中で、瓦葺き職人として一番かなめになる技術は、棟をいかに上手く仕上げられるか(鬼と鬼の間に積む瓦の事)に尽きると言う話をされていました。

私はバリバリの現役職人として、瓦葺き各工程の難しさが身に染みておりますので、棟積みの工程のみをクローズアップして考えた事がなかったのですが、なるほど確かにそうかもしれないと思い当たりました。

屋根の平面は割り付けさえしっかりしていれば、瓦職人でなくとも納める事が可能ですが、棟積は熟練した技術がなければ納める事が出来ません。

ですから、口や文章でどんなにうまい事を言っていても、これが出来るか出来ないかと言う事が、瓦職人としての技量の大きな目安になる事は確かですね。

でも私に言わせれば瓦葺きで簡単な工程などありえませんが・・・

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瓦の焼成温度

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瓦の質について語るにも様々な側面からの切り口がありますが、北海道のような寒冷地において一番憂慮されるのは、耐寒性に付いてだと思います。

よく言われるのは焼成温度が高ければ、より高品質だと言う考え方で、吸水率が取りざたされますが、必ずしもそうとは限らないのです。

焼成温度が高いと、俗に瓦があばれると言って微妙に変形した焼き上がりになり、屋根に葺いた時、がたつきが出て美観を損ねるのは勿論のこと、そうした瓦は積雪などの重量に弱く春先に破損する可能性が高くなります。

私は明治期から昭和初期にかけての焼成温度1000℃以下の古い瓦をたくさん視ていますが、凍害を起こさず100年以上現在まで立派に働いている瓦を数多く知っています。
ですから、物の品質と言うものは色々な方向からのバランスが大切で、瓦もご多聞に漏れずと言ったところでしょうか。

結局、北海道に瓦が適合しないとされていたのは施工方法によるところが大きいのは明らかで、四半世紀にわたり道内の瓦と接している弊社だからこそ身に染みてわかる事でもあります。

弊社が培ってきた寒冷地技術を踏まえ、今、札幌を中心に広がりを見せ瓦屋根が増えている事は大変にありがたいことです。

決して平たんな道のりではありませんでしたが、道内の瓦施工のPioneerとしてのプライドをもって、さらに日々精進していくつもりです。

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瓦葺き技能士について

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瓦葺き職人にも一般の職種と同じく、厚生労働省認可の技能士資格検定があり、内容は小ぶりの模擬屋根を仕上げる実地試験と、瓦全般に関する筆記試験の二項目から成ります。

その中でも実地試験は、実際の瓦葺きにおける各要素が盛り込まれた、非常に良くできた試験内容ですが、模擬屋根を制限時間内に納めるには、事前の練習が欠かせません。

実際の瓦葺き作業では、まず屋根の寸法を測り狂っている部分をどう納めるかと言うところから始まりますが、この模擬試験屋根はプラモデルの様に仕上げると言えば分りやすいでしょうか。
端的に言えば、瓦葺き技能士の資格を取得したければ、このプラモデルの組み立てだけを、何度も何度も練習すれば良いと言う事になります。

そうして得た資格を持つ職人は、瓦職人として造詣が深いのかと言えば、必ずしもそうではないのは言うまでもありません。

さらに、この技能士試験は各自治体によって簡単に取得できる地方と厳しい地方とがあり、制度にバラツキがあるのが現状です。

結局のところ瓦葺き技能士の資格を取ったところで、瓦職人としてただスタート台に立っただけに過ぎないのです。

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あわら市の滝瓦訪問

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先日、福井県あわら市に行ってまいりました。

前にブログの中で触れましたが、目的は北前船が運んだ瓦の刻印から歴史的史実が判明した事により、今手掛けている寿都町にある鰊御殿のご当主を郷里にお連れし、寿都町とあわら市の親睦を深め交流する為の表敬訪問です。

メンバーは、寿都町長と教育委員係長、NPO歴史的地域資産研究機構から代表理事と常任理事、鰊御殿ご当主とご令嬢、それと私を含め7名ですが、心に残る大変有意義な旅となりました。

私は歴史ある建物の瓦屋根を次世代に継承する為、長年努力して来ましたが、それがこのような形で派生し新たなる分野で飛躍を見せるのは、正にDreams Come True状態でこれからの展開が楽しみでなりません。

きっと道内に残る瓦たちが私を介して何かを訴えようとしているのではないでしょうか?

そしてそれこそが弊社の存在意義だと思っています。

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