瓦揚げと配材

先日この画像をFBにアップしたら ”美しい” とコメントを頂きました。
まだ瓦を葺いてある訳ではなく、ただ屋根の上に配材しただけなので正直驚きましたが、機能的なものはシンプルで美しい とよく言われますよね。
そしてその定義に当てはめると、このコメントは実に的を得ていると感じました。

何故ならば、屋根上への瓦の配材はとても良く考えられていて、作業をする上で邪魔にならぬよう機能的に配置する事が求められます。

最近はこうやって第三者に瓦の様々な側面を気づかせてもらうケースが多いなぁ~
あまりに身近にあると、そういったものなのかもしれませんね。

画像の説明
a:116 t:1 y:0

瓦の棟づくり

先日、某瓦メーカー社長との話の中で、瓦葺き職人として一番かなめになる技術は、棟をいかに上手く仕上げられるか(鬼と鬼の間に積む瓦の事)に尽きると言う話をされていました。

私はバリバリの現役職人として、瓦葺き各工程の難しさが身に染みておりますので、棟積みの工程のみをクローズアップして考えた事がなかったのですが、なるほど確かにそうかもしれないと思い当たりました。

屋根の平面は割り付けさえしっかりしていれば、瓦職人でなくとも納める事が可能ですが、棟積は熟練した技術がなければ納める事が出来ません。

ですから、口や文章でどんなにうまい事を言っていても、これが出来るか出来ないかと言う事が、瓦職人としての技量の大きな目安になる事は確かですね。

でも私に言わせれば瓦葺きで簡単な工程などありえませんが・・・

s_041-1(1)
a:191 t:1 y:0