前回の続きです。
たとえば、瓦には窯元が判別できる印が刻印されています。(写真参照)
この窯印を辿れば、建主の郷里や北前船での流通経路、時代背景など様々な事が見えてきます。
もうそれだけで研究者の探求心を刺激しますね。
ただこれは屋根に直接上がらなければ確認できない事がほとんどなので、興味を持った私だけが知りえる情報なわけです。
逆に言えばこの情報がなければ何も始まらないと言えます。
惜しむらくはスマホを持つ前には簡単に撮影する事が出来ず取り壊された建物が多々あることですが・・・
当時、ニシン御殿の網元の郷里には沢山の窯元があり、その窯元を判別する窯印シートが多数存在します。(一部を参考に添付)
もし、あなたが何処ぞの軒下で古瓦を見つけ、その瓦に道内でまだ確認されていない窯印があったとすれば、それだけでとても興味深い発見となるのです。
さあ、今すぐあなたの周りの瓦をチェックして、あなたも今日から瓦の専門家になろう!!!笑